Good Life TailorーOldie Soldieのブログ

身の回りにある良いモノを題材に、ちょびっと掘り下げて、感動宿る彩りあるライフスタイルを。

LEEの過去、知ってました?

明けましておめでとうございます。
気付いたら1ヶ月空いてしまいました。


今回ご紹介するのはこちら。
f:id:OldieSoldie:20160124145506j:image
LEE
191-LB

LEE
今ではカジュアルウェアやデニムウェアの大手として知られているLEEですが、そもそものスタートはなんと食品加工メーカーでした。



マジすか



マジす




なのでその頃のブランドタグには、食品加工メーカーの名残として"ハウスマーク"が残ってます。
f:id:OldieSoldie:20160124151434j:image
※拾い画像です。すみません。


僕が参考にしている資料にも、

"突然ワークウェアを作り始め、カウボーイ向け製品を作り始めるなど"


と、いささか困惑した様子で記述があります。

先見の明で時代をリードしてきたということでしょう。




さてこのLB-191

アメリカ古着で言うところの割と定番アイテムですね。
割と軽めのoz(オンスと言ってデニムの厚さの単位のようなものです)で、そんなゴツゴツはしてなくて今風の着こなしにも取り入れやすく、丈も短いので野暮ったくはならないです。




ブランドタグはこんな感じ。
f:id:OldieSoldie:20160124150035j:image
"◯の中にR":レジスターマーク
登録商標マークですね、50年代くらいからこの登録商標の概念が浸透してきたようです。

ちなみにその右にある"M.R."というマークが入っているものは、大体70年代初期ものですかね。

f:id:OldieSoldie:20160124150626j:image
胸元のTALONジップの形からしてもその辺かと。

TALONジップ
1913年に世界初のジッパーを開発したHOOKLESS社が1937年に改名した後のジッパーメーカー。
由緒ある大手メーカーで、このジッパーの形を見ることである程度の年代がわかったりします。その形のレア度で古着としての価値がグンと上がることもしばしばです


ちなみにLB-191の"L"は"ライニング"を意味しており、裏地が付いてるモデルということを示しているようです。
f:id:OldieSoldie:20160124151651j:image
僕のはこんな感じ。
真っ赤なキルティングで結構あったかいです。
薄手で嵩張らず、よく考えられてます。

一般的には横縞のブランケット張りの物が多く人気ですが、個人的にはこっちのキルティングの方が着膨れしなくて好みです。



冬用ということで、ハンドウォームポケットも付いてます。

f:id:OldieSoldie:20160124151858j:image


この角度と形がね、マジで絶妙なんです。



今では似たようなブルゾンをたくさんのメーカーが作ってますし、ドンドン防寒性や形も洗練されてきてますが、それらのオリジナルとしての風格を漂わせるアイテムですね。



様々なブルゾンのルーツとなる名作を生んだ当時のLEEの姿勢に乾杯です。
着る人のことを本気で考えて、必要最低限ギリギリの機能を持たせて、無駄のない作り、さすがですね。


LEEは今は日本のEDWIN傘下となっておりますが、当時の復刻なども定期的にやっているので、気になったらお近くのLEEショップへGOです!


ちなみに今回のオリジナルのLB-191は、名古屋は大須の老舗"Feeet"でゲットしました。


スタッフさんもとても気さくで、親身に商品を探してくださいます。
お近くにいらっしゃることがあれば、ぜひ。



ではまた。

ezk